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医療・福祉・教育を通して、より健やかな日本社会と豊かな未来の創造をめざすカメリアグループ。医療法人カメリア 理事長 長岡和
「大村共立病院開院50周年」を迎えて


 1966年2月21日、大村共立病院は78床の病床を有する精神科病院として、長崎県大村市上諏訪町に開院した。設立者は私の父である長岡守榮。父は長崎大学精神神経科の医局を退いた後、数年間、長崎県下の民間病院で病院長を務め、その後、大村共立病院を開設した。

父が「なぜ精神科医を志し、大村共立病院を開設する決断をしたのか」を私はよく知らない。ただ、時々、父の幼少時の苦境については聞かされながら私は育った。そして、繰り返し「患者さんとその家族、そして、職員の生活と人生を背負って生きろ」と教え込まれた。 

そして、父は私が医師免許を取得した1か月半後に急逝した。享年63。私が精神科医の道を歩み始めた矢先の他界であった。当時、25歳になったばかりの私は途方に暮れたが、ただ前に進むしかなかった。また、折にふれ、幼少時から父のことを知る地域の方々から「貧しい農家の長男として生まれたあなたのお父さんが長崎大学医学部に進学し、精神科医となり、地元である大村市に精神科病院を開設したことは大変な驚きであった」と聞かされた。

「患者さんとその家族、そして、職員の生活と人生を背負って生きろ」という彼の教えに導かれ、大村共立病院を継承し、私なりに精神科医として歩んできた。そして、大村共立病院は2016年2月21日をもって50周年を迎えた。父が開設し、人生をかけた大村共立病院の歴史と私の人生はほぼ重なっている。

開院当時の精神科医療はまさに収容型医療、つまり、入院中心の医療だった。それから時は移ろい、社会情勢も変わり、国民の生活水準も変わった。「入院中心の精神科医療から地域生活中心へ」のキャッチフレーズが叫ばれて久しい。そんな中で精神科医療も少しずつ変わって来たであろうし、変われなかった面も多いのかもしれない。

一方で日本社会は過去に人類が経験したことのないほどの超少子高齢化社会へと突き進んでいる。認知症患者の数は年々増え続け、その医療、介護、福祉の在り方が喫緊の課題となっている。また、発達障害の子どもたちに代表される「生きづらさ」を感じる子どもたちのメンタルヘルスの問題への対応も大きな社会問題である。更には幼児、高齢者、障害者への虐待問題。若年化する自殺問題。最近では、子どもの貧困問題と教育格差の問題にスポットライトが充てられている。この時代に同じ日本国に生まれながら、克服し難い格差が様々な場所で忍び寄っている。

私は「児童思春期・急性期・地域精神科医療を柱に、新たな精神保健医療福祉の構築を目指す」との理念を掲げて大村共立病院を運営してきた。また、医療法人カメリアに加えて、社会福祉法人カメリアを設立し、カメリアグループとして「医療・福祉・教育を通してより健やかな日本社会と豊かな未来の創造をめざす」との理念を掲げ、情緒障害児短期治療施設「大村椿の森学園」をはじめ、幼保連携型こども園、保育園、小規模保育事業、学童保育事業といった児童福祉、保育事業・幼児教育部門の設立、運営を行ってきた。今、父から受け継いだ精神科医療のバトンを握りしめながら駆け抜けた年月の先に辿り着いた私の思いは「教育こそが最大の社会保障だ」ということである。


精神科医の立場で、患者やその家族に向き合って「保健こそが医療福祉にもまして大切だ」と感じた。だからこそ、カメリアグループとして、市民に対し精神疾患や児童虐待問題、自殺問題に関する正しい知識と理解を得る機会を提供することに注力して来たし、これからも続けていきたいと考えている。この活動も市民教育と呼べるのかもしれない。

「大村共立病院開院50周年」に際し、カメリアグループとして新たなテーマとして「教育」を模索したい。教育とは幼児教育に始まり、義務教育、高等教育に続く学校教育だけを指すわけではない。人間は生涯に渡って成長し続ける可能性を持った存在だ。その可能性を大きくしてくれるものこそが「教育」だと考えている。また、大きく世の中を、社会を、市民を変えられるのは「教育」だと信じている。

 

                            
2016年3月1日
医療法人カメリア
理事長 長岡 和

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